私は現在、横浜ゴムのSCM（Supply Chain Management）プロジェクトに参画しています。SCMとは、取引先との間で発生する受発注や生産、在庫、物流、販売などの情報を共有し、原材料や在庫の全体最適を図る管理手法のことで、SCMプロジェクトではタイヤの生産から物流、販売まで、様々な業務を関連させながら、最適な在庫水準を保っていくためにはどうすればよいかを、システムだけではなく、業務や組織を見直しながら目指していくプロジェクトとなります。
その中で私は、お客様が指標とするレポートの作成、運用を行っています。例えば、横浜ゴムの営業所が現在、何本のタイヤを在庫として持っているのか、先月と比較して増えているのか、減っているのかを確認するレポートや、タイヤの生産計画がどのように変化してきたのかを見るレポートなどを作成しています。
お客様からの「こんなデータを見たい」といった要望にそったレポート作成だけでなく、私から「こんなデータを、このように見ると良いのではないか」といった提案も行っています。

私の仕事は、業務に対する知識がないと、お客様と話をすることや仕事を進めることが出来ないことが難しさだと思います。プロジェクトに参画した当初は、専門用語や考え方が全く分からず苦労しました。また、どうすればもっと生産性が上がるのか、コストを抑えることができるのかを、お客様目線で考える必要がありますが、業務全体を把握していないと出来ないため、一筋縄ではいきません。しかし、仕事を進めていく中で、新しい知識や考え方を身につけていくことができ、以前はわからなかったことがわかるようになっていると感じることも多くなり、仕事の面白さを感じています。
また、仕事の難しさがある反面、やりきった時の達成感は大きいです。自分が苦労して作成したレポートが、担当のお客様だけではなく、さらにその業務に関連する人達の役にも立っていることから、会社を動かしていく助けになっていると実感できるため、やりがいも大きいです。